これは私が小学生の時のお話です。
私は幼い頃から引っ込み思案な性格で、
あまり自己主張をする事がない、いわゆる地味な女の子。
そんな私は、クラスの男の子によく意地悪をされていました。
上靴を隠されたり、体操着が変な所にあったり…
相談できるような「仲良し」のお友達もおらず、
私はただそれに耐えるしか出来ませんでした。
しばらくして、私のクラスに転入生が来ることになりました。
転入生は男の子で、自己紹介を聞いているとスポーツが好きなよう。
クラス中のみんなが彼の周りに集まってお話をする事が増え、
私へのいじわるもいつしかなくなっていました。
しかし、彼が転校してきて何週間かが経った頃から、
また男の子達のいじわるが始まりました。
それも、前のように物を隠したりするのではなく、
私に直接悪口を言ってくるのです。
ある日の放課後、私が帰る準備をしていると、
男の子達が私に向かって「学校くんなよ!」
「ブス」と悪口を言い始めました。
最初は無視をしていたのですが、
流石に我慢の限界が来て、
泣きながら座り込んでしまった私。
それでも、収まる事はない悪口。
「もう嫌だ」と耳を塞ごうとした時
「お前らやめろよ!」と誰かが止めに入ってくれたのです。
ぎゅっと閉じていた目を開けると、
そこにはこの間転校してきた男の子が…。
場がしらけたようで、
悪口を言っていた男の子達はそそくさと帰って行きました。
「大丈夫?」と困ったような笑顔で笑う彼に、
私は精一杯の気持ちで「ありがとう…」と伝えました。
何故か胸のドキドキが収まらずにいた私ですが、
今思うと恋だったのかも知れません。
彼との出会いは、今も心に残る思い出となっています。
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